『蝉しぐれ』は可もなく不可もなく…( ;´-ω-)
時代小説でも有名な藤沢周平さんの原作の映画だからすごく期待して見ました。
あらすじ 文四郎は武家の息子。父親がお家騒動に巻き込まれて死んでしまって没落します。
幼馴染のふくが奥勤めに行くこととなり、文四郎とお互い想い合っているのに会えなくなってしまいます。
ふくは殿の子を身ごもり、またお家騒動が勃発。
文四郎の父を死に追いやった人物の暗躍を止めて、ふくとその子供を守ることができるのか…。
前情報としては「初恋の人をずっと思い続ける」的なことだけを知っていたのですが、若い頃の文四郎の感情があまり受け取れてなかったので、最初の方はてっきり美人の人妻に懸想する話なのかなと思ってしまいました(^ω^; )
それでもふくはずっと文四郎を思い続けて、一応結婚はするけど夫の気持ちはあの人妻にばかり向いている…みたいな;;
すぐに人妻が出てこなくなったのと、ふくと別れてつらそうなシーンでやっと「あ、ふくを好きだったの?」と気づきましたが(遅い;;)。
戦闘シーンはそれなりによくできていたと思います。
が、お笑い組が…(ノω=; )
何故主人公の友達たちをふかわりょうさんと今田耕司さんにしたのか…。
まさかその二人が出てくるわけないと信じていたので、最初のうちは「よく顔の似ている俳優さんだなぁ」と思って見ていました。
逆に言えば、その時点までは普通の俳優さんだと思えるくらいにはいい演技をされていたということですが、途中で「やっぱり本物だ!」と気づいてからは(遅い;;)、話がシリアスなだけに「なんて場違いな!∑(*`ロ´ノ)ノ」って感じが拭えずに、残念ながら集中できなくなってしまいました。
もっと村のいじめっ子とか、すぐに斬られる役とかにすれば良かったのに…。
木村佳乃さんはすごい綺麗だった(*´ェ`*)ポッ
お着物がよく似合ってて、これはナイスな配役だなと思いました。
でも何故お笑い組を採用したのか…ハァ…( ;-ω-)=3
父のかたきというか、長年の恨みみたいなのも描かれていて、それはそれで「そいつをどうするの?」と気になる感じで良かったです。
でもちょっと個人的に納得できない部分があって、うーん(ノω=; )となっちゃいました。
前述した通り「初恋の人を想い続ける」というのは美しいのですが、それは独身を貫いていればという条件付きだと思うんです。
が、ふくに至っては殿もいるし、ましてや子供までいます。
別に好きで側室になったわけじゃないでしょうけど、子までもうけたのなら昔のことは忘れるか、忘れられなくても表には出すべきじゃないんじゃないかなと…。
武家の子ならなおさら。
でもきっとこの作品にそのことを言ったらおしまいなんでしょうね…;;
一人の人を想い続けることの美しさを描いているわけですからね…。
そのこと自体は美しいですよ、結婚してなければね…( ;´-ω-)
それ以外はいい感じでした。剣客としての奮闘?成長?みたいなのも良かったです。
お笑い組と、伴侶と子がいながら他の人を思い続けることについて目をつぶれば、もっと楽しめたかなと思います。